Kotonoha 言の葉だより 🌸言の葉だより 第一章 第1話「遺言動画って、何を話せばいいの?」

🌸言の葉だより 第一章 第1話「遺言動画って、何を話せばいいの?」

歳を重ねるということは、思い出とともに、たくさんの「想い」も積み重ねていくことなのだと思います。
・家族と過ごした時間。
・一緒に笑ったこと。
・心配をかけたこと。
・助けてもらったこと。
そして、その一つひとつの出来事の中には、言葉にしてこなかった気持ちもたくさんあります。
本当は伝えたい「ありがとう」や「愛してる」という言葉。
でも、普段の生活の中では、なかなか照れくさくて言えないものですよね。
そして誰もがきっと、
「今こうして笑い合っている時間が、いつまでも続いてほしい。」
そう願っているのだと思います。

前回、第一章のはじまりで、
「あれ? この前会った時から、一気に老けちゃった?」
そんなお話をご紹介しました。

久しぶりに会うからこそ、気づく変化があります。
反対に、毎日のように顔を合わせていると、その小さな変化にはなかなか気づきません。

そしてそれは、家族だけではありません。

毎日を過ごしている自分自身の変化こそ、一番気づきにくいものなのかもしれません。

そんな中で、
「元気なうちに、自分の想いを残しておこうかな。」
そう思った時、次に浮かぶのが、

「でも、遺言動画って何を話せばいいの?」

という疑問ではないでしょうか。

何十年という人生の中には、たくさんの出来事があります。
それを突然、
「はい、大切な人への想いをどうぞ。」
と言われても……なかなか話せるものではありませんよね(笑)

だから言の葉では、撮影当日にいきなりカメラの前に座っていただくわけではありません。
撮影する前から、私たちの仕事は始まっています。
そして、あらかじめ立派な文章を考えてきていただく必要もありません。
「ありがとう。」
「愛してるよ。」
「今まで本当にありがとう。」
「ごめんね。」
言葉だけを見れば、どれも決して特別なものではありません。
でも、その言葉を誰が、誰に、どんな想いで伝えるのか。
そこには、その人にしか語れない人生があります。

言の葉が大切にしたいのは、その人が何十年も積み重ねてきた「想い」です。

だから私たちは、皆様の言葉を作る人ではありません。
誰かが考えた立派な文章を、ご本人の言葉として話していただきたいとも思っていません。
その方の中にある想いを、その方自身の言葉で大切な人へ届けられるように。
私たちは、そのための「水先案内人」でありたいと考えています。

そして、動画に残るのは言葉だけではありません。
・少し照れながら話す表情。
・ふっとこぼれる笑顔。
・話す声。
・言葉に詰まる間。
それもすべて、その人らしさです。

また、遺言動画だからといって、「最後の言葉」を話す必要はありません。
・今まで言えなかったこと。
・今だから伝えられること
・いつか、大切な人に届けたいこと。

何を話せばいいのか分からない。

そこからで大丈夫です。

その人が何十年もかけて積み重ねてきた想いを、ご本人らしい言葉と表情で未来へ残す。
そのお手伝いをすることが、私たち「言の葉」の仕事です。🌸