Kotonoha 言の葉だより 🌸言の葉だより 第一章 第7話

🌸言の葉だより 第一章 第7話

お葬式って、こんなに変わってるの?

― 今どきのお葬式事情を調べてみました ―

「お葬式」と聞くと、みなさんはどんな光景を思い浮かべますか?
黒い喪服を着て、祭壇の前に座り、お焼香をする。
そんな昔からあるお葬式の形を思い浮かべる方も多いかもしれません。

でも最近のお葬式事情を調べてみると――
お別れの形は、思っていた以上に変わってきていました。

🌸今、一番多いのは「家族葬」

2024年に行われた全国調査では、実際に行われた葬儀のうち、家族葬が50.0%。一般葬が30.1%、一日葬が10.2%、直葬・火葬式が9.6%という結果でした。

家族や親しい人を中心に見送る家族葬。
通夜を行わず、一日で葬儀・告別式を行う一日葬。
通夜や告別式を行わず、火葬を中心に見送る直葬・火葬式。
そして、親族だけでなく友人や仕事関係の方などにも参列していただく一般葬。

今はもう、「お葬式といえば、この形」と一つに決まっているわけではないんですね。
ちなみに、コロナ禍と比べると一般葬を選ぶ割合は再び増えています。
「これからは、とにかく小さなお葬式」という単純な話でもなさそうです。

家族だけで静かに見送ってほしい人。
お世話になった人にも来てもらいたい人。

それぞれが、自分たちに合った形を選ぶ時代になってきたのかもしれません。

🌸変わっているのは「大きさ」だけじゃない

さらに調べてみると、変わっているのは葬儀の規模だけではありませんでした。
好きだった花を使った祭壇。
思い出の音楽。
写真や映像を使った演出。
故人の趣味や人生を感じられる空間づくり。
少しずつ、「その人らしさ」を大切にしたお葬式も登場しています。

そして葬儀業界の展示会を覗いてみると……これがなかなかすごい(笑)

2024年に東京で開催された「エンディング産業展」では、約160社が出展。
そこでは、生前の姿を映像で偲ぶことのできる「サイネージ祭壇」なども紹介されていました。
さらに、2026年に横浜で開催された「フューネラルビジネスフェア」では、祭壇での利用を想定した160インチの大型LEDビジョンまで展示されています。
ほかにも、思い出の写真を映像のように見せるサービスや、故人のエピソードからオリジナルの歌と映像を作るサービスまで登場しています。

葬儀業界、思っていた以上に進んでいました(笑)

🌸「そんなの、大都会だけの話でしょ?」と思ったそこのあなた!

ここまで読んで、「それって東京や横浜みたいな大都会のお話でしょ?」と思った方もいるかもしれません。
ところが――
言の葉のある、ここ名古屋市でも、実はすでに「その人らしいお葬式」を形にする取り組みは始まっています。

ちなみに名古屋といえば……。

都会すぎず、田舎すぎず。ほどよい都会感と、ほどよい田舎感が絶妙に共存する、なんとも暮らしやすい街です(笑)だから全国の皆さまから、
「え? 名古屋って三大都市なの???👀」
なんて言われるのでしょうか。
名古屋を愛する名古屋市民としては、そこは三大都市ということでお願いします(笑)

さて、そんな名古屋でも、本人のエピソードや趣味をもとにオーダーメイドの花祭壇を作ったり、音楽や空間演出を取り入れたりする葬儀が、すでに提案されています。
また、好きだった花や色を使った祭壇、思い出の品を飾るお葬式など、「その人らしく見送る」ための選択肢もあります。
中には、本人の好きなものや思い出のエピソードから、オリジナルの曲や映像を作るサービスまで。
つまり、
「その人らしいお葬式」は、決して遠い大都会だけのお話ではないんですね。

🌸では、何を準備しておけばいい?

もちろん、最新の設備を使ったお葬式が良い、ということではありません。

昔ながらのお葬式が落ち着く人もいるでしょう。
家族だけで静かに見送ってほしい人もいる。
たくさんの友人に来てもらいたい人もいる。
好きな花を飾ってほしい。
この曲を流してほしい。
写真をたくさん飾ってほしい。

そんな希望があってもいい。
大切なのは、

どんなお葬式が正解なのかではなく、
自分はどんなふうに見送られたいのか。

なのかもしれません。

葬儀場の設備やサービスは、これから先も変わっていくでしょう。
今は一部でしかできないことが、いつか身近な選択肢になることだってあるかもしれません。

でも――
「いつか伝えよう」と思っていることがあるのなら、
その“いつか”を待つ必要はありません。

どんなふうに見送ってほしいのか。
誰に、どんなことを伝えておきたいのか。
どんな写真を残したいのか。

そして、自分の声で、何を伝えておきたいのか。
10年後、20年後のためかもしれません。
もしかしたら、もっと近い未来のためかもしれません。

残したいと思ったときが、考え始めるとき。

年齢や、今の状況にかかわらず、
それぞれのタイミングで準備していいのだと思います。

🌸そして、もう一つの「自分らしいお別れ」

お葬式の形も。
祭壇も。
花や音楽も。
少しずつ、自分らしい形を選べるようになってきました。

では――
そこへ来てくださった方への「最後の挨拶」は、どうでしょう?

「今日は、私のために来てくださってありがとう。」
その言葉を家族に託すのではなく、
本人が、自分の声で残しておく。
そんなお別れの形もあります。

次回は、言の葉の「通夜・告別式用メッセージ動画」についてお話しします🌸


📚この記事を書くにあたり参考にした資料・サイト

今回の「今どきのお葬式事情」は、以下の調査・報道・各社公式サイトなどを参考にしました。

  • 株式会社鎌倉新書
    「第6回お葬式に関する全国調査(2024年)」
    家族葬・一般葬・一日葬・直葬・火葬式など、現在の葬儀形式に関する全国調査。
    鎌倉新書「第6回お葬式に関する全国調査」
  • テレビ朝日
    「エンディング産業展」の取材報道。終活のデジタル化やサイネージ祭壇など、変わりつつある葬儀・終活事情を参考にしました。
    テレビ朝日の報道記事
  • 綜合ユニコム/フューネラルビジネスフェア
    葬祭業界向け展示会の出展内容や、葬儀業界の新しいサービス・技術について参考にしました。
    フューネラルビジネスフェア
  • 株式会社アスカネット
    葬儀用大型LEDビジョンや、写真・映像・音楽を活用した新しい葬儀演出について参考にしました。
    アスカネット公式サイト
  • 株式会社名古屋典礼
    名古屋でのオーダーメイド花祭壇、音楽や空間演出など「その人らしいお葬式」の事例として参考にしました。
    名古屋典礼
  • 株式会社一柳葬具總本店
    名古屋での終活支援や、思い出・エピソードをもとにした音楽・映像などの取り組みを参考にしました。
    一柳葬具總本店