Kotonoha 言の葉だより 第二章を終えて

第二章を終えて

― 終活を考えるとき ―

第二章では、さまざまな人生の中にある
「終活を考える瞬間」をお届けしてきました。

夫婦のこと。
親子のこと。
友人のこと。

病気をきっかけに考えた人もいれば、
大切な人との別れから考えた人もいました。

何気ない日常の中で、
誰かに伝えておきたい言葉に気づいた人。

実家の片付けをしていただけなのに、
気がつけば自分自身のこれからを考えていた人。

第二章でご紹介したのは、
星の数ほどある人生の中の、ほんのいくつかのお話です。

同じようなお話もあれば、
まったく違うお話も、まだまだあると思います。

私は「終活」という言葉が、あまり好きではありません(笑)

一般的には「終活」という言葉が一番伝わりやすいため、
私もこの「言の葉だより」の中で、よく使っています。

第二章のタイトルも、
「終活を考えるとき」です。

でも実を言うと――

私は、この「終活」という言葉が、あまり好きではありません(笑)。

「終わり」という文字が入っているからでしょうか。
どうしても、
人生の終わりに向かって、いろいろなものを片付けていく。
そんな、寂しくも、もの悲しいイメージを持ってしまうのです。

でも、第二章で書いてきたお話を振り返ってみると、
そこにあったのは「人生を終えるための準備」ばかりではありませんでした。

誰かを大切に思うこと。
これからの人生を考えること。
残したいものを選ぶこと。
手放すものを決めること。
伝えられなかった言葉に気づくこと。

そして、そこには常に

「まだ生きたい」
そして、
「大切な人には、これからも幸せに前を向いて進んでほしい」
という、切なる願いがありました。
人生を終えるためではなく、
自分の人生も、大切な人の人生も、最後まで大切にしたい。

それらを、世の中で一番伝わりやすい言葉にまとめると、
「終活」になるのかもしれません。

でも、ここで少しだけ私個人の感想を言わせてください(笑)。

多種多様な言葉があり、
その時々の情景や心情に合わせて言葉を使い分けることのできる、
日本語、そして日本文化の奥深さ。
そんな日本にあって、
これだけさまざまな想いが込められたものを表す専門的な言葉が、
「終活」しか出てこなかったのかなぁ……。

そんな、ちょっとしたもどかしさもあります(笑)。

「まだ生きたい」という願いも。
「あなたには幸せに生きてほしい」という願いも。
「ありがとう」も。
「ごめんね」も。
「これからもよろしく」も。
過去を振り返ることも、これからを考えることも、
ぜんぶひっくるめて「終活」。

……うーん。その二文字だけでは収まりきらないものを感じています。やっぱり私にはこの言葉、少ししっくりきません(笑)。

「言の葉」という名前を付けていて、なおかつ、いろんな方のお話を聞かせていただける立場にいるからこそ、
「終わりのための活動」というより、今までと、これからを考える時間。
私は、そんなふうに感じています。

あなたは、どのお話が心に残りましたか?

第二章を読んで、
「あ、私にもこんなことがあった」
「うちにも、ちょっと似たことがある」
「私は、こんなことがきっかけで考えるようになった」
そんなふうに、ご自身の人生と重なったお話があった方もいるかもしれません。

でも、そのお話を今、
無理に誰かに話す必要はないのだと思います。
それぞれの人生には、それぞれの事情があります。

家族のこと。
病気のこと。
大切な人との別れのこと。

簡単には人に話せないことだって、きっとあります。

いつか、あなたが
「言の葉を利用してみたい」と思ってくださったとき。
そのとき初めて、
あなたの人生の一ページを、私たちにもそっと聞かせてください。
そしてそのお話もまた、
私たちの心に残る、大切な一ページになるのだと思います。

そして、もし第二章の中に、あなたと重なるケースがありましたら、
Instagramの該当する投稿にも、そっと❤をつけていただけたら嬉しいです🌸

言葉にしなくても、
❤ひとつなら伝えられることもありますから。

そして、第三章へ。

第二章では、
さまざまな人生を通して「終活を考えるとき」を見てきました。

第三章では、少し視点を変えます。

大切な人へ何かを残すことと同じくらい大切な、
自分や、大切な人を「守る」ということ。

終活につけ込む人たち。
不用品の整理や、葬儀、墓じまいなどをめぐって実際に起きているトラブル。

これからのことを誰かに託すとき、知っておいた方がいいこと。

そして、私たち「言の葉」自身についても。

なぜInstagramのコメント欄を閉じているのか。
なぜ、お客様の声を簡単には掲載しないのか。
いつかお客様に動画でインタビューをお願いするとしても、なぜご自宅には伺わず、お顔も映さないと決めているのか。

一見すると、
「そこまでしなくてもいいんじゃない?」
と思われることにも、私たちなりの理由があります。

残すことを考えるのなら、
守ることも、一緒に考えてほしい。
そんな思いから、次の章を書いてみようと思います。

第三章

「大切なものを守るために」

次回から始まります🌸